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ハイハットが思うように鳴ってくれない!

Rolandの電子ドラムを使っているのですが、ハイハットの鳴り方が私の意図したようになってくれないです。ハイハット自体の調整とか、音源モジュールでの設定方法などがあるのでしょうか?

ANSWER

Rolandのハイハット「VH-10」や「VH-14D」にはオフセット設定という調整があります。この調整で「ハイハットが思うように鳴ってくれない」という問題を解決できることが殆どです。ドラム演奏を楽しむために必須と言っても過言ではない操作なので、ぜひマスターしてください!

2025.07.25

V-Drumsのドラム・キットをセッティングして、「あとは叩くだけ!」というところまで準備ができました。ドラム・スローンに座り、パッドをひとつひとつ叩いて出音を確かめます。「よし、ちゃんとパッドも正しい音が鳴っている!演奏してみよう!」

クラッシュからスタートし、8ビートを叩き始める方が多いのではないでしょうか。ですが、そんなときにふと、「あれ?ハイハットのオープン/クローズがやりにくい?」「ハーフ・オープンの踏み心地が違う?」と違和感を覚える人もいるかもしれません。

実は、V-Drumsはハイハットの調整(オフセット設定)が必要なモデルがあるのです。

「VH-10」を使っている場合

VH-10」は、現在発売している音源モジュール「TD-07」、「TD-17」「TD-27」、「V71」、「TM-6PRO」で使用可能なVハイハットです。

また以前発売していた「TD-50X」、「TD-50」、「TD-30」、「TD-25」、「TD-15」、「TD-11」 でも使えます。

ハイハットのオフセット設定

Vハイハット「VH-10」のオフセット設定は、音源モジュールのトリガー設定と、ハイハット・パッドの上部、クラッチとの間にある黒い樹脂製の調整ネジを使って行います。

ここでは、「TD-17」と組み合わせて使用する場合の調整方法をご紹介します。

  1. 「VH-10」が「TD-17」に正しく接続されていることを確認します。またハイハットには正しい向きがあります。「Roland」の文字を演奏者側から見て奥側にしたときに、最適な感度が得られます。これはハイハットだけでなく、Rolandのシンバルにも同じことが言えます。
  2. ハイハットがモーション・センサー・ユニットから完全に離れた状態で、「TD-17」の電源を入れます。

※ハイハットがモーション・センサー・ユニットに触れた状態で電源を入れると、正しく調整できません。

  1. クラッチ・スクリューをゆるめ、ハイハットをモーション・センサー・ユニットの上に自然に置いた状態にします。
  2. [SETUP]ボタンを押します。
  3. ダイヤルで「Hi-Hat Settings」を選び、[ENTER]ボタンを押します。
  4. ダイヤルを回して、Pad Type「VH10」に設定します。

※Pad Typeに「VH10」が表示されない音源モジュールでは、「VH11」を選択してください。

  1. 画面に表示されるメーターを見ながら、「VH-10」 のオフセット調整ネジを回して調整します。メーターに[▶◀]が表示されるように調整します。

  1. 必要に応じてその他のパラメーターを調節します。

★オフセット調整の目安

クローズド・ハイハットの音が鳴らしづらい場合は、オフセット調整ネジを「CLOSE」の方向へ回します。オープン・ハイハットの音が鳴らしづらい場合は「OPEN」の方向へ回します。

ハイハットの高さ調整

ハイハット下側中心の成型部品とセンサー中心部先端との間隔を3mm 程度に調整し、クラッチ・スクリューを締めつけます。

間隔は演奏しやすい距離に調節できますが、狭すぎたり広すぎたりすると誤動作をし、思いどおりに演奏できないことがあります。3mm が最も自然な感じでVH-10 を演奏できる間隔です。

「VH-14D」を使っている場合

VH-14D」はアコースティック・ハイハットと同様に、トップ・シンバルとボトム・シンバルの2枚構成になったVハイハットです。USB形状のデジタル・ケーブルを使うため、対応している音源モジュールは「V71」、「TD-27」、「TD-50X」の3モデルのみです。以下の手順に従ってセッティングすることで、叩きやすくなるでしょう。

  1. ボトム・シンバルをシンバル・ロッドに通してハイハット・スタンドのシンバル受け部分のフェルト部品(あるいはゴム部品)の上に載せます。

※シンバル受け部分の傾きを調節できるものは、水平に調節してください。傾けると誤動作の原因になります。

  1. ハイハット・スタンド上段のパイプの直径に合うスペーサーを選びます。パイプの径に合わせて、3 種類のスペーサーが付属しています。

L: 25.4mm(1 インチ)、M: 22.2mm(7/8 インチ)、S: 19.1mm(3/4 インチ)、スペーサーなし:28.6mm(1-1/8 インチ)

クランプ・ホルダーのネジをはずし、スペーサーをクランプで覆うように組み合わせます。

回り止めクランプの取り付け方

  1. 回り止めクランプとスペーサーを、ハイハット・スタンド上段のパイプに取り付け、ドラム・キーで軽く締めます。

※クランプ・ホルダーは下向きです。なお、クランプ・ホルダーがハイハットの溝に届かない場合は、ホルダーを上向きに取り付けてください。

  1. クランプの端をボトム・シンバル金属部分の溝に通し、クランプを十分な力で下に引っ張りながら、ドラム・キーで固定します。

※引っ張りが不十分だと、ボトム・シンバルが振動したり回転したりして安定せず、誤動作の原因になります。

※長期間使用していると、ハイハット・スタンドのシンバル受け部分のフェルト部品(あるいはゴム部品)が縮んで、ボトム・シンバルが不安定になることがあります。その場合は、いったんクランプのボルトを緩めて手順2をやり直してください。

全体の組み立て

  1. トップ・シンバルの 2 枚のロック・ナットをしっかり締めつけてください。

※締めつけがゆるいと、誤動作の原因になります。

  1. トップ・シンバルを、シンバル・ロッドに通してボトム・シンバルの上に載せます。このとき、「Roland」の文字を演奏者から見て奥側にします。
  2. ボトム・シンバルのリンク端子 A/B にトップ・シンバルのリンク・ケーブル A/B を接続します。

※組み立てるときに、リンク・ケーブルを強く引っ張らないようにしてください。

※上下のハイハットがスムーズに開閉できることを確認してください。

音源モジュールの調整

VH-14D を使用する際には、音源モジュールでの設定が必要です。

ここでは、「V71」と組み合わせて使用する場合の設定方法をご紹介します。

  1. 「V71」の[TRIGGER]ボタンを押します。
  2. [F4](HI-HAT)ボタンを押します。TRIGGER – HI-HAT 画面が表示されます。Trig Type が「VH-14D」になっていることを確認します。

※ VH-14D が未接続、またはハイハットにアサインされていない場合は、Trig Type に VH-14D が表示されません。

  1. [F6](OFFSET)ボタンを押します。HI-HAT OFFSET ADJUSTMENT 画面が表示されます。
  2. VH-14D のクラッチ・スクリューを緩め、ハイハットを閉じた状態にします。

※ ハイハット本体やペダルには触らないでください。

  1. [F6](EXECUTE)ボタンを押します。キャリブレーションが開始され、「Processing…」と表示されます。

キャリブレーションが終了すると、「Complete!」と表示され、TRIGGER 画面に戻ります。

ハイハットの調整

トップ/ボトム・シンバルの間隔を 10mm程度に調節し、クラッチ・スクリューを締めつけます。

※ 間隔が狭すぎたり広すぎたりすると誤動作を起こし、思いどおりに演奏できないことがあります。10mm が最も自然な感じで VH-14D を演奏できる間隔です。

その他のシンバル・パッドをハイハットに使っている場合

発売中のV-Drumsには、Vハイハット以外のパッドでハイハットを表現するキットもあります。そのようなドラム・キットには、オフセット設定はありません。

「VH-10」や「VH-14D」のオフセット設定は、V-Drumsで演奏を楽しんでいただく上で、外せない工程です。「ハイハットが思った通りに反応しないこと」のほとんどが、これで解決します。

また「VH-10」は音源モジュールからシンバル・パッドに繋ぐケーブルと、モーション・センサーに繋ぐケーブルの2本、「VH-14D」はトップ・シンバルとボトム・シンバルを繋ぐリンク・ケーブルが2本ありますが、それぞれの2本の繋ぎ方を誤ると正常に動作しません。セッティングの際にはご注意ください。

「演奏したい!」というはやる気持ちを抑えて、ケーブルの繋ぎ方やオフセット設定に気をつけてセッティングしていただければ、最初に音を出したときのうれしさはきっと倍増するでしょう。

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