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音源モジュールで音色のカスタマイズはできますか?
電子ドラムを演奏することだけを楽しんできましたが、ふと音源モジュールを全然使っていないことに気づきました!音色を変えたり、カスタマイズできたりすると聞いたのですが、簡単にできるものなのでしょうか?
ANSWER
「TD-17」と「TD-27」には音色をカスタマイズできる機能が備わっています。(調整できる項目は異なります)操作は決して難しくはありません。操作する部分を覚えれば、ドラム演奏をより楽しんでいただけることでしょう。「TD-27」では、さらに突き詰めてこだわった音作りもできるので、ぜひチャレンジしてみてください!
2025.07.29
V-Drumsの音源モジュールを使いこなしてみたい!
V-Drumsのドラム・キットに限らず、電子ドラムと呼ばれる楽器にはほとんどの場合、音源モジュールという機材が搭載されています。
音源モジュールは電子ドラムの音を司る心臓部で、この音源モジュールにもいくつかの種類があります。この音源モジュールのおかげで電子ドラムはアコースティック・ドラムのようなリアルな音や、エレクトロニックな電子音を出すことができます。
実は、この元々入っているドラムの音を自分好みにカスタマイズできるのも、電子ドラムならではの使い方なんです。
今回は、このドラムの音のカスタマイズについてご紹介します。
内蔵音色をカスタマイズできる音源モジュール
現在楽器屋さんやオンライン・ショッピングで購入することができるRolandの音源モジュールは3種類、「V71」、「TD-27」、「TD-17」です。
ドラム・キットに「TD-07」や「TD-02」という名称がつく製品がありますが、この2種類の音源モジュールは単体での販売はしていません。
これらの音源モジュールのうち、「V71」、「TD-27」、「TD-17」、「TD-07」は内蔵されている音色をカスタマイズすることができます。
もちろん調整できる機能や内容はモデルによって異なります。
上位モデルになればなるほど細かい編集が可能になり、「楽曲のドラムの音」を再現することも可能になってきます。
今回は、「TD-17」と「TD-27」について、ご紹介します。
- TD-17
- TD-27
- V71
音源モジュール「TD-17」
「TD-17」をお使いの場合、エディットできる部分がボタンになっていて操作しやすいでしょう。
■設定するパッドを選ぶ
調整したいパッドを叩くと、そのパッドが音源モジュール内部で選択されます。
※[PAD SELECT]ボタンを押して設定するパッドを選ぶことも可能です。
■インストを選ぶ
- [ASSIGN]ボタンを押します。
- [△][▽]ボタンでインスト・グループまたはインストに カーソルを合わせ、ダイヤルを回して鳴らしたい音を選びます
- [DRUM KIT]ボタンを押してKIT画面に戻ります。
鳴らせる音は300種類以上!電子ドラムならではの使い方として、スネアでバス・ドラムやシンバルの音を鳴らすこともできます。また、[F3](SUB)ボタンを押すと、サブ・インスト(同時に鳴らす音)を選ぶこともできます。メインの音にもう一つ音を重ねられるので、どんな音を生み出すかは、アイディア次第です!
■チューニング(音の高さ)やマフリング(余韻の長さ)の設定をする
- [TUNING]ボタンまたは[MUFFLING]ボタンを押します。
- 設定したいパッドを叩いて選びます。
- ファンクション・ボタンを押すか、ダイヤルを回して設定値を変更します。
チューニングを変えると音が高くなったり低くなったり して、音の変化が本当に分かりやすいと思います。ドラムでチューニング?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
もし演奏してみたい楽曲があったら、その楽曲と「TD-17」のスネアの音の高さを比べてみてください。かなり違いがあるはずです。逆に言えば、チューニングを楽曲に合わせるようにするだけで、音がその音に近づく可能性があるのです。
音源モジュール「TD-27」
「TD-27」をお使いの場合は、「TD-17」に比べてさらに細かなカスタマイズが可能です。ここではその一部をご紹介します。
■サウンド・モディファイつまみでエディットする
- [DRUM KIT]ボタンを押します。
- ダイヤルでエディットしたいドラム・キットを選びます。
- 「TD-17」と同様に、音を変えたいパッドを叩きます。
- [INSTRUMENT]つまみでインストを選びます。
- 3種類のサウンド・モディファイつまみで、インストをエディットします。 [LEVEL]つまみ :選択されているインストの音量を調節します。 [TUNING]つまみ :選択されているインストのチューニングを調節します。 [MUFFLING]つまみ :選択されているインストのマフリングを調節します。
- [DRUM KIT]ボタンを押して、DRUM KIT画面に戻ります。
■[KIT EDIT]ボタンでエディットする
- [DRUM KIT]ボタンを押します。
- ダイヤルでエディットしたいドラム・キットを選びます。
- [KIT EDIT]ボタンを押します。KIT EDIT画面が表示されます。
- エディットしたいパッドを叩きます。
- カーソル・ボタンでエディットするパラメーターを選び、[ENTER]ボタンを押します。
- カーソル・ボタンとダイヤルで、パラメーターの値を変更します。
- [DRUM KIT]ボタンを押して、DRUM KIT画面に戻ります。
エディットできるパラメーターはINSTRUMENT (TuningとMufflingも含まれます)のほか、
TRANSIENT (インストのアタック部分やリリース部分の調節)、 PAD VOL(パッドごとの音量や定位の調節)、
PAD EQ(パッドごとの音質調節)、OVERHEAD (集音するオーバーヘッド・マイクの調節)などがあります。
つまみでエディットできるINSTRUMENT、TUNING、MUFFLINGが最も音の変化の大きな部分なのですぐに操作できますが、内部に入っていくと「こんな調整もできるの!?」と思われるほどのカスタマイズを実現しているのが、「TD-27」の特徴です。
この機能を使いこなせるようになると、「あのドラマーの音を作ってみたい!」とか「あの曲のドラムの音を再現したい!」といった憧れを形にできるかもしれません。
詳しいエディットの方法は、同梱されている取扱説明書や、ローランドの各音源モジュールの製品ページのSUPPORTタブにあるデータ・リストやリファレンス・マニュアルにも載っていますので、ぜひチェックしてみてください!