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ドラムがどんな楽器なのか、ちゃんと知らない…

ドラムって音楽に欠かせない楽器だということは知っていますが、具体的にどこを叩けばどんな音が出て、どの音がどんな役割なのかを知りません。音楽ジャンルでも変わってくるのかもしれませんが、一般的な特徴を知りたいです。

ANSWER

ドラム・セットの役割は、ビートを担うことや、音楽をリズム的に支えること、グルーヴを生み出すことなどが挙げられます。まさに音楽の縁の下の力持ちと言える楽器でしょう。

2025.07.25

ドラム・セットの基本構成とそれぞれの太鼓の役割 

「ドラムセット」は、複数の打楽器を一人で演奏できるようにまとまった楽器群です。足で踏むペダルやドラム・スティックを使って、リズムやビートを生み出し、多種多様な音楽ジャンルで使われています。
では、ドラム・セットにはどのような打楽器があり、どのような役割を担っているのでしょうか。 

主な構成

ドラムの各パーツの説明。バスドラム、スネアドラム、タムの特徴や用途を説明

バス・ドラム:

<20インチ>
よく使われるサイズ。小さめでタイトな音、ポップスやジャズ向き。

<22インチ>
最も標準的、ロックをはじめオール・ジャンルに対応。

<24インチ以上>
音量と低音が強く、メタルやラウド向き。

<シェル(胴)の深さ>
14~18インチが主流で、シェルが深いとより太くて重い音になり、浅いとアタックのはっきりしたキレのある音に。

<シェルの材質>
メイプル(楓)やバーチ(樺)、マホガニー、ポプラなどが使われることが多く、稀に金属製などもあり、材質によっても音の傾向が異なる。
材質に関しては、他の太鼓類のスネアやタムも同様。

<ビーター>
バス・ドラムは踏んで叩く楽器で打面を叩く部分にビーターと呼ばれる打ち棒がある。そのビーターの先端がヘッドと呼ばれる打撃部分になっていて、ここの材質でも叩き心地や音が変わる。材質はフェルトやウッド、プラスチックなどがある。

 

スネア・ドラム: 

<14インチ>
一般的なヘッド(打面)のサイズ。これより
小さいサイズのスネアは特殊な使い方や、サイド・スネアとして使われることがある。

<シェルの深さ>
5~5.5インチがバランスよく使いやすいため最もポピュラー。

6.5インチになると太くてパワフルな音に。逆にピッコロ・スネアなどの浅胴スネアは3~4インチで高音が特徴。

ドラム・サウンドの中心となる打楽器なので、材質の種類も豊富。バス・ドラムで挙げた素材のほかにもブビンガやブラス、アルミニウム、ブロンズ、カーボンなど幅広いモデルが出ており、ドラマーの顔にもなる太鼓といえるでしょう。 

 

 

タム: 

<8~12インチ>
タムタムでよく使われるサイズ。

<シェルの深さ>
7~9インチで、スネアに比べると小さめなサイズ感に感じられるかも。

 

 

 

 

フロア・タム:

<14インチ>
小さめのフロア・タムは、ジャズを演奏する方やコンパクトにドラムをまとめたい人にうってつけ。

<16インチ>
口径、深さともに16インチのものが一般的なサイズ。ロックやポップスなど幅広い音楽に対応。

<18インチ>
大きな口径のタムは、非常に太くて大きな音なのでヘヴィな音楽向き。シェルに使われる材質は、バス・ドラムと似ている。

 シンバル類

シンバルは、主に金属合金の種類やサイズで音が変わります。金属素材はブロンズが中心で、ブロンズに対してスズや亜鉛を配合して作られています。
スズの配合量が多い方が複雑な倍音を奏で、多くのプロ・ドラマーが使っています。一方ブロンズと亜鉛の合金は音の奥行きが抑えられ、手軽に使うことができるので、初心者の方に扱いやすいともいえるでしょう。
 

その他にも職人が手作業で金属を叩いた(機械で叩く場合もあります)跡の「ハンマリング」や「レイジング(表面の削り)」によって出音は大きく異なります。 素材や加工によって表情を変える楽器がシンバルです。 

 

ハイハット: 

<14インチ>
一般的なサイズ。バランスの取れた音量とレスポンスを得られる。2枚のシンバルのうち、ボトム(下)のシンバルが厚くて重いことが多い。
 

 

 

クラッシュ・シンバル: 

<16インチ>
定番のサイズ。それ以下の小口径のクラッシュは高音かつ短いサステインを楽しめる。逆に17インチ以上は豊かでパワフルな出音。 

 

 

クラッシュ・シンバルには厚さの種類もあり、Thin~Mediumが主流。 

ライド・シンバル :

<18~19インチ>
小口径のサイズは、クラッシュ/ライド兼用で使いやすいという特徴がある。

<20インチ>
最も一般的で安定したレガートを奏でることができる。リズムを刻むのに使われる。

<21~22インチ>
より深くて余韻のある音で、ジャズなどに向いている。

ライド・シンバルは中央の出っ張り部分をベルと呼び、ベルをアクセントとして叩くことも多いシンバル。 

 

 

まとめ

ドラム・セットの役割として、「ビート(拍)を担うこと」や「他の楽器をリズム的に支えること」、「音楽の盛り上がりや切り替えを演出すること」、「気持ちのいいノリを生み出す」といったことが挙げられます。 

上記にて紹介した多くの打楽器の集合体がドラム・セットですが、叩く人によって自由にカスタマイズできるという点も、ドラムの魅力です。タムが1つ、シンバルも必要最小限というシンプルなドラム・セットもあれば、タムもシンバルもいろんなサイズをセッティングして、まるで要塞にも見えるようなドラム・セットを組み上げる人もいます。 

それぞれの太鼓やシンバルを叩いてみると、大きさや素材、胴の深さなどの違いで、音が全然違っていることが分かると思います。 

たくさんのドラム・セットを叩けば、きっと自分の好きなドラムの音に出会えるはず!千差万別なドラムの音を、ぜひ楽しんでください。 

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