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練習のお悩み
ドラムの楽譜(ドラム・スコア)ってどうやって読むの?
バンドスコアのドラムパートに書いてある楽譜はどうやって読めば良いのでしょうか?ギターやベースのTAB譜には押さえる箇所や弾く弦が書いてあるのでわかるのですが…
ANSWER
ドラム譜(ドラムスコア)にも普通の楽譜やTAB譜と同様にルールがあり、その基本さえ理解してしまえば、比較的簡単に読むことができるようになります。基礎練習に役立つだけでなく、プロドラマーの演奏で耳コピだけでは拾いきれない音を確認することもできるようになります。
2025.07.25
はじめてのドラム譜:読み方と基礎知識
ドラムを演奏するうえで、ドラム譜(ドラム・スコア)を読めるようになると、練習やバンド演奏、録音時にとても便利です。とはいえ、「音程がないのにどう読むの?」「何の記号か分からない」と戸惑う人も多いでしょう。
この記事では、ドラム譜の基本構造から、各楽器の読み方、リズムの理解まで、初心者でもわかるように丁寧に解説します。
1. ドラム譜とは?
ドラム譜は、打楽器専用の楽譜です。ピアノやギターと異なり「音程」がないため、五線譜の上下の位置によって打つ場所(ドラムのパーツ)を表現します。
また、ドラム譜にはリズム(音符)・強弱・奏法の記号が記載されており、それらを組み合わせてリズムパターンを表します。
2.五線譜上の配置(パートの位置)
ドラム・セットにはいくつかの打楽器(パーツ)があります。教則本などによっては微妙に書き方が異なる場合がありますが、譜面上での一般的な配置は次の通りです(五線譜の下から上に第1線、第2線…第5線と呼びます)。
3. 音符とリズムの読み方
音符の長さはピアノなどと同じルールで読みます。基本的な音符と休符の種類は以下のとおりです。
他にも付点音符や三連符など音符の種類は多数ありますが、ドラム譜では特に8分音符と16分音符が頻出します。まずはこれらを正確に読めるようになると、演奏のパターンがぐっと広がります。
4. よく使う記号
ドラム譜では音符だけでなく、奏法や効果音を示す記号も登場します。
5. 基本のリズム・パターンを読んでみよう
【8ビートの例】
こちらは最も基本的な「8ビート・パターン」です。
ハイハットは8分で一定に刻み、スネアは2拍目と4拍目、バス・ドラムは1拍目と3拍目に入ります。
このように、上にハイハット、真ん中にスネア、下にバス・ドラムが配置されているのが典型的なドラム譜です。
6. 小節・タイム・カウントの理解
- 1小節(bar)=4拍(4/4拍子の場合)
- 1拍の中に8分音符が2つ、16分音符が4つ入る
カウントの表記は:
- 4分音符:1 2 3 4
- 8分音符:1・2・3・4・
- 16分音符:1・・・2・・・3・・・4・・・
リズム譜を読むときは、数字でカウントしながら叩くと体に入ります。
7. フィルやブレイクも読める!
ドラム譜が読めると、曲中のフィルインやブレイク(間奏)も正確に再現することができます。
【フィルインの例】
ハイハットでパターンを刻みながら、4小節目にタムを使ったフィルインが入っています。テンポが速くなると難しいですが、譜面を読んで反復練習することで対応できるようになります。メトロノームを使った練習法(リンク)などを参考にしながら、フィルインの前後でモタったり突っ込んだりしないように意識して練習しましょう。
8.ドラム譜が読めるようになるメリット
- コピーが速くなる:耳コピに頼らず、楽譜からパターンを習得できる
- アンサンブルが正確になる:バンドでのリズム合わせ、特にベースとの呼吸合わせに有効
- 自分の演奏を記録・共有できる:オリジナル曲のドラム・パート作成や思いついたリズムパターン、フィルインなどのアイデアを記譜して共有することができる
- 難しいリズムに挑戦できる:細かいアクセントや変拍子も視覚的に理解できる
9.練習のコツ
- まずは1段だけ読んで練習 → ハイハットのみ、次にスネアのみ、最後にキックを加えていく
- 声に出してカウントする → 「1 & 2 & 3 & 4 &」など、口で言いながら叩くとリズム感が養われます
- メトロノームと合わせる → テンポを一定に保ち、正確なタイミングを習得
- 簡単な楽譜から慣れる → 最初は8ビート・4分音符中心の譜面でOK!
まとめ
ドラム譜は最初こそとっつきにくく感じますが、ルールはシンプルで、慣れれば非常に便利です。特に、バンドでの演奏、オリジナル曲の作成、セッションなどにおいて「共通言語」として活用できるのが大きな魅力です。
まずは簡単なパターンを読みながら叩くことから始めて、少しずつフィルインやシンバルの使い方なども覚えていけば、自然と譜面が読めるようになりますし、アイデアも湧いてくるようになるでしょう。
ドラム譜を“読めるドラマー”になって、演奏の幅をさらに広げましょう!