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ドラム・モニターの選び方:スピーカー VS ヘッドホン

ドラムのモニタリング(=音の状態を確認する方法)は「スピーカー(モニターアンプ)」と「ヘッドホン」どっちを選べばいいの?

ANSWER

それぞれにメリット・デメリットがあり、使用環境や目的によって最適な選択は変わります。 本記事では、ドラムモニターにおけるスピーカーとヘッドホンの特徴を比較しながら、どちらを選ぶべきかを詳しく解説していきます。

2025.07.25

ドラム演奏において、正確なモニタリングは非常に重要です。
特に電子ドラムやスタジオ録音、ライブなどでは、自分の音がどのように聴こえているか=パフォーマンスの質に直結します。
ドラムのモニタリング方法として代表的なのが「スピーカー(モニターアンプ)」と「ヘッドホン」の2種類。それぞれにメリット・デメリットがあり、使用環境や目的によって最適な選択は変わります。

ヘッドホンでのモニタリング

電子ドラム モニター ヘッドホン

特徴

ヘッドホンは、耳元で直接音を再生するため、周囲の騒音を遮断しつつ細かな音まで聴き取ることができます。電子ドラムの練習、自宅環境での使用において主流となっています。

メリット

  • 音漏れがない:電子ドラムをヘッドホンでモニターすれば、自宅や集合住宅でも安心して演奏できる。
  • 外音を遮断:タイトなクリック音やオケを明確にモニタリングできる。
  • 持ち運びが容易:軽くコンパクトで、どこでも使える。
  •  詳細な音が聴きやすい:レコーディングやミックス作業にも対応。

デメリット

  • 耳が疲れやすい:長時間使用していると聴覚疲労や圧迫感が出やすい。
  • 定位感が自然ではない:左右のパンニングや奥行きがやや不自然に聞こえることも。
  • 密閉型は暑くなりがち:特に夏場はムレを感じることがある。
  • スピーカーに比べて体感的な音圧が乏しい:演奏の迫力を感じにくい。

おすすめ用途

  • 電子ドラムの自宅練習
  • レコーディングやクリックを使った演奏
  • 夜間や音漏れが気になる環境
  • パーソナル・モニターとしての使用

スピーカー(モニター・アンプ)でのモニタリング

特徴

スピーカー(特にドラマー向けモニター・アンプ)は、空間を通して音を再生するため、より自然でライブに近い音場を体感できます。
ライブ現場やリハーサル・スタジオでは、スピーカーが主流です。

メリット

  • 体感的な音圧がある:バスドラムの「ドンッ」という重低音に代表される、空気の圧を感じられる。
  • 自然な定位感:ドラム・セット全体のバランスを空間的に把握しやすい。
  • 複数人での共有が可能:バンド練習時など、他メンバーと音を共有できる。
  • 耳への負担が少ない:音が耳に直接届かないため長時間の使用でも疲れにくい。

デメリット

  • 音漏れ・騒音の問題:自宅や夜間の使用には不向き。
  • スペースが必要:機材が大きく、セッティングにも配慮が必要。
  • コストが高め:ドラム専用モニター・アンプは数万円〜数十万円と価格帯が広い。
  •  音のバラつきが出る可能性:音響環境によって音質が変化する。

おすすめ用途

  • ライブやスタジオ練習
  • ドラム演奏の「体感」を大切にしたい場合
  • セッションやバンド練習
  • 音圧と臨場感が欲しい場合

使用シーン別おすすめ

ハイブリッドな選択肢

最近では、「電子ドラム+ヘッドホン+サブウーファー」のように、耳元で繊細な音を聴きながら、低音の体感を補う方法も人気です。
また、「インイヤーモニター(IEM)」は密閉性とクリアな音質を両立しつつ、クリックやオケを正確にモニターできます。
以前からプロのライブでは主流のモニター方法でしたが、最近では安価にシステムを構築できるようになり、プロ/アマを問わず使用する方が増えてきています。

モニター機材選びのポイント

  • 周波数特性:ドラムは広い帯域をカバーするため、低音〜高音までフラットな再生ができる機材がおすすめです。
  • 音圧(出力):スピーカーの場合、100W以上あると安心。特にバスドラ再生にはパワーが必要です。音圧が欲しい時にはサブウーファーの導入も検討しましょう。
  •  耐久性・着け心地:ヘッドホンはフィット感や側圧、スピーカーは筐体の安定性や設置スペースも重要なポイントです。
  • インピーダンス(ヘッドホン):電子ドラムに接続する場合、低インピーダンス(30〜50Ω程度)がおすすめです。

結論

スピーカーとヘッドホン、どちらが正解?

結論としては、使用目的と環境によって使い分けるのがベストです。

  • 自宅で静かに練習したい → ヘッドホン
  • バンド練習での臨場感を求めたい → スピーカー
  • ステージでの正確なプレイに集中したい → インイヤー
  • リアルな演奏感を求めつつ音量を抑えたい → ヘッドホン+サブウーファー

ヘッドホンとスピーカーの両方を使い分けられる環境を整えられれば理想的でしょう。
音を「聴く」だけでなく、音を「感じる」こともドラマーにとっては重要な要素です。


V-Drumsモニター用ヘッドホン

VMH-D1

V-Drumsモニター用スピーカー

PM-100

PM-200

 

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