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ハイブリッド・ドラム ROCK セットアップ編
2025.07.25
ロックを演奏するなら「ドラム・サウンドに細かな調整は不要」と考える方も少なくないかも知れません。では、アコースティック・ドラムにエレクトロニック・ドラムを組み合わせることで、どのような利点が生まれるのでしょうか。
アコースティック・ドラムの持つ本来の魅力やニュアンスはそのままに、エレクトロニック・サウンドを加える、あるいは重ねることで、ドラム全体のサウンドをより力強く、厚みのあるものへと強化できます。
さらに、大掛かりなセッティングの変更や、機材運搬の手間を抑えられるのも大きなメリット。
ここでは、プロ・ドラマーたちがステージ上でハイブリッド・ドラムをどのように取り入れているか、その実例を紹介していきます。
ドラム・セットのサウンドをよりパワフルに
ロック黄金期である1960〜70年代には、当然ながら現在のような電子楽器はまだ存在していませんでした。では、そこから時代が進んだ今、なぜハイブリッド・ドラムが多くのドラマーにとって不可欠な存在となったのでしょうか。
Iggy PopのドラマーであるMatt Hectorが、現代の音楽制作において、アコースティック・ドラムと最新テクノロジーの融合が欠かせない理由を語ってくれました。
彼は、原曲の持つ世界観を損なうことなく、ハイブリッド・ドラムを活用しながら、往年のロックの名曲を演奏しています。
ドラム・サウンドを重ねる
ロックでは「アコースティック・ドラムの音さえこだわれば十分」と思われがちですが、MUSEやNine Inch Nailsといった現代のロック・バンドの多くは、日常的にエレクトロニック・サウンドを取り入れた楽曲を制作し、ライブでもそのサウンドを再現しています。
アコースティック・ドラムにドラム音源モジュールとトリガーを組み込むことで、サウンドを自在に切り替え、楽曲に最適なドラム・セットの音を選んで演奏することが可能になります。
Elbowの元ドラマーRichard Juppや、The Smithsの元ドラマーMike Joyceは、モダン・ロックやインディー・ロックの現場において、ハイブリッド・ドラムがいかに重要な役割を果たしているかを語ってくれました。
ドラム・セットの拡張
現代のロック・ドラマーのセッティングでは、タムやスネア、シンバルの間に電子ドラム用のパッドが多数配置されているのをよく見かけます。
それらのパッドはなぜその位置にあるのか、そしてどんな役割を果たしているのか。
Steven Wilsonのドラマー、Craig Blunderllが、自身のツアーでのドラム・セットアップを通して、パッドやトリガーの具体的な使い方や、それらが楽曲の中でどのように機能しているのかを詳しく語ってくれました。
ジャンルを超えて活用されるハイブリッド・ドラム
METAL セットアップ編
分厚いメタル・サウンドの中でも埋もれないドラムの音作りテクニックをご紹介します。
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