BLOG

ドラム初心者に最適なドラム・セットとは?

2025.09.03

ドラムを始めたい。でも、自分にピッタリなドラム・セットって一体どれだろう…。最初に自分に合うドラム・セットを選ぶことは、音楽活動をより楽しく、さらに上達のきっかけになるでしょう。

ドラム演奏は、力強さと繊細さが表裏一体、そして安定して刻むリズムと即興生のあるパフォーマンス力が重要です。さらに演奏テクニックを習得するには、じっくり練習に取り組む忍耐力も大切。最初から大きなドラム・セットを選んでしまい、扱いが難しくてテクニックを磨く前に挫折してしまう方もいます。それでは元も子もありません。今回は、電子ドラムのいい点って何だろう?ということについてお話します。

自分に合ったドラム・セットを見極めよ

「自分に見合ったサイズ感で!」。Neil Peart (RUSH)のドラム・セットは、スネアが2つ、タムが9つ、さらにシンバルも多く、かなり大掛かりです。しかし、このようなドラム・セットが絶対に必要とは限りません。これからドラムを始めてみたい方は、バスドラム x 1、スネア x 1、ラック・タムとフロア・タム x 1ずつのシンプルなドラム・セットでじゅうぶん。

かの有名なThe BeatlesのRingo Starrや、YouTubeで人気がある英国のアーティスト、 Nandi Bushellもシンプルでコンパクトなドラム・セットを愛用しています。

ドラム演奏は、必ずしも大掛かりなセットは必要ない、ということですね。

毎回のチューニングが必要ない。なのに電子ドラムは素晴らしいサウンドを保てる。

過去から現在までの変化

今日では楽器として当たり前になりつつある電子ドラムですが、技術が進歩するまでの間はアコースティック・ドラムが主流でした。しかし音も大きく場所も取り、自宅に置くには不向き。家での練習が困難な楽器の代表格だった中で、電子ドラムが登場します。静粛性とコンパクトさを兼ね揃えた電子ドラムが世の中に広がった結果、今では電子ドラム、アコースティック・ドラムを自分のライフスタイルに合わせて選べ、それぞれの違った良さを味わえる時代へとなりました。

静か。だけども大迫力!

購入時の懸念点は、やはり「音」問題ではないでしょうか。たとえスネアやタム、シンバルにミュートを付けたとしても、アコースティック・ドラムではそれなりの「音」がします。最近では音を抑えられるメッシュ・ヘッドや静音シンバルもありますが、それでは初期投資費用がかさんでしまいます。

その点、電子ドラムはヘッドフォンを使うことが可能。周りに聞こえる音は乾いた打音と、キック・ドラムを叩く際の「ドン」という音です。仮に狭小住宅であっても、家族やご近所に迷惑をかけるリスクがアコースティック・ドラムに比べて軽減されます。もちろん、サウンドも昔では考えられないほどリアルでダイナミックな音を楽しめます。

チューニングは難しい

さらに、アコースティック・ドラムは自身でのチューニングが必要です。ネット上には、あまた無料のチューニング講座もありますが、実のところプロ・ドラマーでも「いい音」を維持し続けることは難しいと言われています。しかし、電子ドラムであればそのような小難しい煩わしさも不要!音源モジュールを使えば、好みの音色やトーンに合わせられ、エフェクトも自在に調節できます。手元に届いたその瞬間から、気持ちのいい音で演奏できるのです。

アコースティック・ドラムでの練習は自分で環境を整える必要がある。でも、電子ドラムなら、もう悩み無用!

便利な機能が満載

アコースティック・ドラムの場合、必要に応じてメトロノームを用意したり、動画視聴や楽曲再生のためのスマートフォン、タブレットなどをセットできる環境を整える必要があります。

しかし電子ドラムならメトロノームも内蔵されていますし、練習に便利な機能があらかじめ搭載されていることが殆どです。さらにBluetoothでお気に入りの音楽を1つのヘッドフォンから再生しながら叩け、ドラムの音と音楽のバランスも調整できます。アコースティック・ドラムのように大音量の中で自分の音が埋もれる、なんていう心配もありません。

一部のRolandの電子ドラムには、本格的に練習に打ち込める「コーチ・モード」を搭載したモデルがあります。例えばTD-07には、タイミングの正確さやテンポ・キープができているかをトレーニングできる機能があります。難易度も選択できるので、初心者の方から熟練者の方まで楽しんでいただけます。「コーチ・モード」についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事(※英語サイト)もご覧ください。さらに、ゲーム感覚でドラム練習ができる無料のアプリケーション「Melodics(メロディックス)」と連携することで、効果的に練習することが可能です。電子ドラムならではの使い方のひとつです。

電子ドラムのメッシュ・ヘッドの打感は、アコースティック・ドラムを叩いている感覚。ヘッドフォンを通して聞く音もリアルで、レスポンスの速さも遜色なし。

打感とレスポンス

打感、音のニュアンス、叩けばすぐ鳴り響く音。これらはアコースティック・ドラムの醍醐味ではないでしょうか。Rolandの「メッシュ・ヘッド」は、アコースティック・ドラムに近い叩き心地を得ることができます。こちらも電子ドラムを選ぶ際のポイントになることでしょう。

また、技術の進歩に伴い昨今の電子ドラムは、レスポンスも速く、細かい音のニュアンスまで再現されているため、打感を含めアコースティック・ドラムと同じような感覚を得ることができます。

組み立てと可搬性

ドラム・セットを置くにあたり必要なスペースは、正直なところアコースティック・ドラムも電子ドラムも大差ありません。コンパクト・サイズのドラム・セットであれば、部屋の片隅や寝室に収まります。ただ、大きな違いは、必要となるハードウェアやスタンドの数です。

大抵のアコースティック・ドラムは、各シンバルに1本ずつスタンドを立てます。スネアやタムなどそれぞれにスタンドが必要ですし、組み立てもひと苦労です。その点、RolandのV-Drumsはラック・タイプのスタンドを採用しているモデルがあります。このラック・スタンド1本でセッティングが収まるため、場所を移動した際のバラしや組み立て直しの煩わしさを軽減できます。

ライブ・パフォーマンスを俊敏に

ドラム演奏に自信がついてくると、ライブで演奏をしてみたいと思ってくるのではないでしょうか。アコースティック・ドラムの場合は、ライブ会場まで持ち運ぶのにセットをばらして会場で組み立てるだけではなく、マイキングなどのPAセッティングも必要になってきます。

ラック・タイプの電子ドラムの場合、スタンドが1本なのでさっとセッティングができます。またライブ会場のPAを使用する場合でも、音量や音色、エフェクトを音源モジュール側で自由に調節できる点が非常に便利です。音源モジュールによっては、バス・ドラムやスネア、シンバルなどを分けてPAに出力することができます、マイクをセッティングしなくてもコントロールしやすい点も、電子ドラムの利点です。

電子ドラムは未来のドラマーを育む

いざ「ドラム・セットを買いたい!」と思うと、いろいろと悩むポイントが出てくると思います。でも、きっと “これだ!!” と感じるドラム・セットに巡り会えたら、日々ワクワクしながら練習や演奏を楽しむことができることでしょう。

アコースティック・ドラムでしか学べないことも多くあります。一方で、電子ドラムの良さは、電子楽器ならではの音量や音色を自分好みに調節できる点や、ヘッドフォンを使えば周りに迷惑をかけることなく自宅で練習ができる点にあります。置く場所も悩む必要はありません。アコースティック・ドラムさながらの叩き心地も、今の電子ドラムでは当たり前といっても過言ではありません。

電子ドラムのポテンシャルは、あなたの音楽活動のポテンシャル

コーチ・モードや音色の編集ツールなどの機能を使えば、より楽しみながら練習でき、さらにスキル・アップが期待できるでしょう。気がつけば初心者ではなくなっているかもしれません。演奏できることへの自信は、音楽活動の原動力となります。学祭でのステージ・デビューや、本格的なバンド活動への大きな第一歩をアシストしてくれることでしょう。

ARTICLEこの記事を見た人へのおすすめ

\電子ドラムがわかる・選べる・学べるポータルサイト/

電子ドラム AtoZ トップ

トップへ

\お近くの販売店で電子ドラムが試せます/

販売店を探す

詳しく見る